【2026年最新版】開発手法を徹底比較|アジャイルvsウォーターフォール、DX担当診断士が教える試験と実務の急所
こんにちは。Office LOTUS 代表の渥美です。
私は現役の金融機関職員として金融業務に従事する傍ら、「副業中小企業診断士」として企業の伴走支援を行っています。
今回のブログのテーマは、「開発手法」です。

「新しいアプリを早くリリースしたいけれど、金融機関として品質担保も譲れない」
「HPの改修、アジャイルで進めるべき?それとも計画重視のウォーターフォール?」
ITパスポートや中小企業診断士の試験勉強をしていると、
必ず避けては通れないのが「システム開発手法」です。
教科書的には「アジャイル=早い」「ウォーターフォール=計画的」と学ぶと思います。
しかし、私もそうですが、実際のDX推進の現場に立つと現実はそんなに単純ではありません。
今回は、現役の金融機関職員として組織の中でDXを推進し、
中小企業診断士でもある渥美が、
試験の頻出ポイントと、現場で本当に役立つ知識を分かりやすく解説します。
是非、最後までお読みください。
目次
信頼性重視の「ウォーターフォール」:戻れない滝、動かせない橋
上流から下流へ、水が流れるように後戻りせず工程を進める手法です。
ITトレンドさんのwebサイトに記載されている図表が分かり易かったですのでご参考まで。
少しニュアンスが違うかもしれませんが、料理に例えてみます。
「今日はとっても寒いので、身体があたたまるものがたべたいなー」
→これが要件定義。まず、どんな条件で、何を作るのか要件を決めます。
「あたたかいものといっても、ラーメン、うどん、鍋。いろいろあるなー。」
「でも、今日は鍋の気分だから、今日の夕ご飯は鍋にしよう」
→これが、基本設計。あったかいもの、という要件から、「鍋」というジャンルに絞りました。
「鍋。何鍋にしようかな。うどんをいれて、チゲ鍋にしよっと。」
「チゲ鍋に必要なものは・・・(レシピ確認)」
→これが、詳細設計。「鍋」の中で具体的に「チゲ鍋」に決めました。
「よし、それでは具材を買ってきて、つくろー!」
→これが、システム実装です。
なんとなく、イメージがつきますか?
特徴と実務のイメージ
まさに「滝」のように、一度落ちたら逆流はできません。あるいは「巨大な橋の建設」です。
- 実務の視点: 土台が固まっていないのに道路は作れませんし、完成間近に「やっぱり橋の場所を100mずらして」と言われたらプロジェクトは崩壊します。金融の基幹システムなど、絶対にミスが許されない領域では今でも現役の王道手法です。
- 試験のツボ: 「要件が明確」「大規模」「品質重視(前工程の完了を厳格にチェック)」というワードが出たらこれです。
顧客ニーズを捉える「アジャイル」:最高のサービスを育てる
「アジャイル(Agile)」とは「素早い」という意味。小さな単位で開発とリリースを繰り返します。
特徴と実務のイメージ
私が担当しているバンキングアプリの運営やサービス企画では、こちらが最強の武器になります。
- 実務の視点: 最初から100点を目指すのではなく、まずは「味見」をしてもらい、顧客の反応(フィードバック)を見ながらどんどん改良していくイメージです。
- 現場のリアル: 「早く出せる」反面、金融機関のような組織では「最終的にいくらかかるのか」が見えにくいため、組織内(行内)調整という別のスキルが求められます。
【比較表】試験に出る「手法の使い分け」
試験対策として、以下の対比は完璧に押さえておきましょう。
| 比較項目 | ウォーターフォール | アジャイル |
| 開発単位 | 全体を一括で開発 | 小さな単位(反復)で開発 |
| 仕様変更 | 困難(原則認めない) | 柔軟(歓迎する) |
| 重視するもの | 計画の遵守、文書 | 顧客の反応、動くソフト |
| 向いている領域 | 基幹システム、法対応 | 顧客向けアプリ、Webサービス |
ITパスポート、診断士試験でも使える「絶対に迷わない」覚え方
試験でひっかけ問題にハマらないための、私なりの工夫を共有します。
「アジャイル=楽」という誤解を捨てる試験では「アジャイルはドキュメントを作らないから楽」という選択肢が出ることがありますが、これはバツ。実際は、何度も打ち合わせやテストを繰り返すため、管理は非常に大変です。「現場は大変(だからアジャイルは高度な手法)」と覚えましょう。
「戻れない滝」と「進化するアプリ」。ウォーターフォールは、落ちたらおしまいの「滝」。アジャイルは、顧客の声を聞いて進化し続ける「スマホアプリ」。このイメージだけで、用途を問う問題は全問正解できます。
実力確認!開発手法テスト
これまでのインプットで、次の問題にチャレンジしてみてください。
【問1:ITパスポートレベル】
システム開発手法の一つである「アジャイル開発」の説明として、最も適切なものはどれか。
- ア: 開発工程を分割し、前の工程が完了してから次の工程に進む。
- イ: 短期間のサイクル(イテレーション)を繰り返し、機能を追加しながらシステムを完成させていく。
- ウ: 試作品を早期に作成し、ユーザーの確認を得てから本格的な開発に入る。
- エ: 既存のソフトウェア部品を組み合わせて、短期間でシステムを構築する。
解説: アジャイル開発の最大の特徴は、**「イテレーション(反復)」**と呼ばれる短い期間で開発とリリースを繰り返すことです。
他の選択肢がバツの理由:
- ア: これは「ウォーターフォールモデル」の説明です。一度落ちたら戻れない**「滝」**のイメージですね。
- ウ: これは「プロトタイピングモデル」の説明です。早い段階で試作品(プロトタイプ)を作る手法ですが、アジャイルとは区別されます。
- エ: これは「コンポーネントベース開発」などの説明です。既存の部品を組み合わせる手法を指します。
【問2:経営情報システム(診断士)レベル】
金融機関において、顧客向けの「新サービス用スマホアプリ」を企画することになった。市場ニーズの変化が激しく、迅速に機能を改善していきたい場合に採用すべき手法と留意点は?
- ア: ウォーターフォールを採用し、最初に全ての要件を確定させ、コストを厳格管理する。
- イ: アジャイルを採用し、動くソフトウェアを優先することで、リリース後の仕様変更にも柔軟に対応する。
- ウ: ウォーターフォールを採用し、各工程の成果物を厳密に検査して品質を担保する。
- エ: アジャイルを採用し、開発チームに全権限を委譲して予算管理を一切行わないようにする。
解説: 市場ニーズの変化が激しい「顧客向けスマホアプリ」には、柔軟に変更を受け入れられるアジャイル開発が最適です。ドキュメントの完璧さよりも、まずは「動くもの」を顧客に届けて反応を見ることを優先します。
他の選択肢がバツの理由:
- ア・ウ: これらはウォーターフォールの特徴です。金融機関の基幹システム(絶対に場所を動かせない橋の建設)には向いていますが、変化の速いアプリ開発には不向きです。
- エ: ここが診断士試験の「ひっかけ」ポイントです!アジャイルであっても、組織としての進捗管理や予算管理を「一切行わない」ということはありません。手法が変わっても、マネジメント(管理)は不可欠です。
まとめ:机上の知識を実務で使える知識に変える
ITパスポートや中小企業診断士の試験勉強は、単なる「暗記」ではありません。
「自分の仕事なら、この『滝』をどう乗りこなすか?」
「このアプリにアジャイルをどう適用するか?」と考えることで、
知識は一生モノの武器になります。
私も受験時に実際に活用し、今も手元に置いているこちらの学習テキストを参考にしてみてください。
図解が非常に分かりやすく、今回のポイントも整理されています。
こちらを辞書代わりに使って、「過去問道場」を利用するのが最適解です。
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おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、ITパスポートや経営情報システムの試験で頻出論点の一つ、開発手法についてご紹介しました。
是非参考にされてください。
質問やコメントもどしどしお待ちしておりますので、↓こちら↓からお願いします。
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