情報セキュリティの3要素(CIA)とは?機密性・完全性・可用性の違いと覚え方をわかりやすく解説【ITパスポート・中小企業診断士_経営情報システム試験対策】

情報セキュリティの3要素(機密性・完全性・可用性)の関係を示すCIAトライアドの図解。ITパスポートや中小企業診断士試験の頻出用語を解説したアイキャッチ画像

こんにちは。Office LOTUS 代表の渥美です。
私は現役の金融機関職員として金融業務に従事する傍ら、「副業中小企業診断士」として企業の伴走支援を行っています。

今回のブログのテーマは、「情報セキュリティの三要素」です。



ITパスポート試験や中小企業診断士(経営情報システム)の勉強を始めると、必ず目にするのが「情報セキュリティの3要素」です。

前回の記事では「二要素認証」について詳しくお伝えしましたが、

二要素認証と多要素認証の違いとは?ATMの例でITパスポート・中小企業診断士試験(経営情報システム)を攻略

こんにちは。Office LOTUS 代表の渥美です。私は現役の金融機関職員として金融業務に従事する傍ら、「副業中小企業診断士」として企業の伴走支援を行っています。 今回の…


そもそもなぜ認証を強化するのでしょうか?

その大きな目的のひとつが、今回解説する「3つの要素」を守ることにあります。

「漢字ばかりでイメージが湧きにくい」
「どれがどれだか混ざってしまう」

そんな風に感じている方も多いはずです。

この記事では、それぞれの違いを身近な例えで整理し、
試験でよく狙われる「ひっかけポイント」を重点的に解説します。

この記事を読み終える頃には、セキュリティの基本がスッキリと頭に入っているはずです。


情報セキュリティの定義は、
国際的な規格(ISO/IEC 27000)において以下の3つの頭文字をとり、「CIA」と呼ばれています。
まずは、それぞれの役割を一覧表で見てみましょう。

要素英語名どんな状態?(一言で)試験に出るキーワード
機密性Confidentiality見せていい人だけに見せるアクセス制限、暗号化、二要素認証
完全性Integrity正しく最新の状態を保つデジタル署名、ハッシュ値、改ざん防止
可用性Availabilityいつでも使えるようにするバックアップ、サーバー二重化、稼働率

ここで少し踏み込んで解説してみます。
試験だけでなく「実際の現場」での考え方を見てみましょう。
実はこれら3要素は、すべてを100点にするのが非常に難しい「トレードオフ」の関係にあります。

例:機密性を上げすぎると、使い勝手が悪くなる?

セキュリティを非常に厳しくして、ログインのたびに何度も複雑な認証を求めたとします。

  • 機密性:高まります(悪意のある人は絶対に入れません)。
  • 可用性:下がります(正規の利用者も、使うのが面倒になってしまいます)。

逆に、誰でもすぐに使えるように(可用性を優先)しすぎると、今度は情報漏洩(機密性の低下)のリスクが高まります。

状況に応じて、「どこに一番力を入れるべきか」を判断することが、システム設計や経営において非常に重要な視点となります。


試験で最も受験生を悩ませるのが、「完全性」と「可用性」の区別です。

  • 「データが最新で正しいこと」を守るのは? → 完全性
  • 「データにいつでもアクセスできること」を守るのは? → 可用性

よくある混乱の例:

「Webサイトがハッカーに書き換えられてしまった!」

この場合、
サイト自体は表示されている(=使える)ので可用性は保たれていますが、
中身が正しくないため**「完全性」が損なわれています。

逆に「サーバーがダウンしてサイトが見れない」なら、それは「可用性」の問題となります。


学んだ内容を定着させるために、実際の試験レベルの問題に挑戦してみましょう。

【問1:ITパスポートレベル】 難易度:★

情報セキュリティの3要素のうち、停電に備えて無停電電源装置(UPS)を導入することによって、最も維持・向上が図られるものはどれか。

  • ア:機密性
  • イ:完全性
  • ウ:可用性
  • エ:真正性

【正解】ウ:可用性

【解説】
UPSは、停電時でもシステムを「止めない(=いつでも使える)」ための装置。したがって可用性に該当します。

【問2:経営情報システム(中小企業診断士一次試験)レベル】難易度:★★

「ハッシュ関数」を用いて、受信したデータが送信元から改ざんされていないかを確認する行為は、セキュリティの3要素のうちどれを担保するためのものか。

  • ア:機密性
  • イ:完全性
  • ウ:可用性
  • エ:機密性と可用性

【正解】イ:完全性

【解説】
ハッシュ値は、データが「正しい状態のままか(改ざんされていないか)」をチェックする技術です。
情報の「正しさ」を担保するのは完全性、となります。


最後に、3つの要素をサクッとおさらいしましょう。

  • 機密性(C)「見せない」:許可された人だけがアクセス。
  • 完全性(I)「正しく保つ」:改ざんやミスを防ぐ。
  • 可用性(A)「止めない」:いつでもサービスを利用可能にする。

情報セキュリティの基礎であるこの3要素を理解しておくと、
この後に続く難しいセキュリティ技術も「これは何の要素を守るためのものか?」と考えやすくなります。

例えば、
前回解説した二要素認証は、
まさに「機密性」を鉄壁にするための代表的な手段というわけです。

いかがでしたでしょうか?
今回は、ITパスポートや経営情報システムの試験で頻出論点の一つ、情報セキュリティの三要素についてご紹介しました。
是非参考にされてください。

質問やコメントもどしどしお待ちしておりますので、↓こちら↓からお願いします。

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