二要素認証と多要素認証の違いとは?ATMの例でITパスポート・中小企業診断士試験(経営情報システム)を攻略

こんにちは。Office LOTUS 代表の渥美です。
私は現役の金融機関職員として金融業務に従事する傍ら、「副業中小企業診断士」として企業の伴走支援を行っています。
今回のブログのテーマは、「二要素認証」です。

まず、ITパスポート試験や中小企業診断士(経営情報システム)の試験で、
必ずと言っていいほど出題されるのが「情報セキュリティ」の分野です。
その中でも、多くの受験者が混乱するのが「二要素認証」と「二段階認証」の違いです。
「結局、何が違うの?」
「生年月日を入れるのは二要素じゃないの?」
「会員登録とかで、先にメールアドレスを入力する、あれでしょ?」
そんな疑問を、身近な「銀行のATM」の例を使って、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、試験でひっかけ問題に迷うことはもうありません。
是非、最後までお読みください。
目次
認証の「3要素」を整理しよう
多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication)とは、
以下の「3つの要素」のうち、異なる2つ以上の要素を組み合わせて行う認証のことです。
- 知識情報(Knowledge)
- 本人が「知っている」こと
- 例:パスワード、秘密の質問、PIN(暗証番号)
- 所持情報(Possession)
- 本人が「持っている」もの
- 例:キャッシュカード、スマホ(SMS)、ワンタイムパスワード生成機
- 生体情報(Inherence)
- 本人の「身体的特徴」
- 例:指紋、顔、虹彩(目)、静脈
最も身近な二要素認証の例:銀行ATM
私たちが普段使っている銀行のATMは、実は「二要素認証」の仕組みで守られています。
- キャッシュカード(所持情報):そのカードを持っている本人である証明。
- 暗証番号(知識情報):本人しか知らない数字を知っている証明。
なぜこれが安全なのか?
考えてみてください。
もし犯人に暗証番号(知識)がバレても、
物理的なカード(所持)を盗まない限り、お金は引き出せません。
逆に、カードを盗まれても暗証番号を知らなければ突破できません。
このように**「質の異なるカギ」を組み合わせることが、セキュリティの要諦なのです。
【要注意】個人情報は「三要素」に含まれない?
試験で最も狙われるひっかけpointをお伝えします。
それは、
氏名、生年月日、住所などの個人情報です。
これらは本人に深く関わるものですが、セキュリティ用語としては「知識情報」の一部に過ぎません。
認証の3要素とは 認証の3要素とは、知識(本人が知っていること)、所有(本人が持っているもの)、生体(本人自身のこと)を指す。
(出典:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「情報セキュリティしおり」より要約)
つまり、
「パスワード + 生年月日」の組み合わせは、「知識 + 知識」となり、同じカテゴリーの重複です。
これは「二段階認証」ではあっても、「二要素認証」とは呼べないので注意しましょう。
過去問でチェック!
問題:二要素認証に該当するものはどれか?(ITパスポート過去問改変)
- ア: パスワードを入力した後、あらかじめ登録した「秘密の質問」に回答する。
- イ: 指紋による認証を行った後に、顔認証を行う。
- ウ: キャッシュカードを読み取らせた後に、暗証番号を入力する。
- エ: パスワードを入力した後に、氏名と生年月日を入力する。
正解:ウ
できましたか?
【解説】
ウのみが「所持(カード)」と「知識(暗証番号)」という異なる要素を組み合わせています。
ア・エは「知識+知識」、イは「生体+生体」のため、二要素認証ではありません。
まとめ:試験直前チェックリスト
- 二要素 = 3つのグループから「別々のグループ」を2つ選ぶ。
- ATM = 「カード(所持)」+「暗証番号(知識)」で覚える。
- 個人情報 = ただの「知識情報」。これだけでは二要素にならない。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回は、ITパスポートや経営情報システムの試験で頻出論点の一つ、二段階認証、二要素認証についてご紹介しました。
是非参考にされてください。
さらに理解を深めたい方へ
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