ミッション・ビジョン・バリュー
意味を正しく理解して使えていますか?
こんにちは。Office LOTUS 渥美中小企業診断士事務所代表の渥美です。
本日は、ビジネスマンなら絶対に押さえておきたい言葉「ミッション・ビジョン・バリュー」について解説します。
この解説を読んでいただければ、これまで曖昧だった言葉の理解が進みます。
サッと読めますので是非最後までお付き合いください。
明日から使えるビジネス知識~ミッション・ビジョン・バリュー~
ミッションとは?
マネジメントの父と呼ばれることもある、ピータードラッカーは、ミッションについて以下のように説明しています。
「われわれの事業は何か、何になるか、何であるべきか」という問いに答えることで、自社の「ミッション」について理解ができるようになる。 P.F. ドラッカー
企業が不変的に持つ信条や価値観を表現したものです。
そのため、ミッションについては一度事業戦略立案等で作成した暁には、原則変えることはありません。
一人の人の場合ですと「人生目標」みたいなものが、企業にとってのミッションにあたります。
どんな社会的貢献ができるのか、何を目指すのか、そうしたことを体現したものがミッションです。
ビジョンとは?
ビジョンは、「未来のありたい姿」を言語化したものです。
今の会社、事業の現状は、皆さまの思い描く「理想」通りの現状になっていますか?
もし、現状と理想の姿に乖離が存在する場合は、「理想」の姿まで会社を引き上げる必要がありますよね?
そうした時に、中期~短期的な視点で設定、計画するものがビジョンです。
いわば、この事業がどうやったらもっと勝てるようになるのか、事業が理想の姿に近づくことができるのか、ということを示すもの、それがビジョンです。
バリューとは?
では、「バリュー」とは何でしょうか?ミッションともビジョンとも明確に異なります。
バリューは一般的に「企業が社会に提供したいと考える価値」のことを指します。
もっと端的に言えば、企業が大切にする「価値観」や「信条」のことです。
どのような価値をお客様(相手)に提供することができるか、ということを示しています。
【キリンホールディングス具体例】
キリンさんは"One KIRIN" Valuesとしてバリューを掲げています。(2024年10月時点)
キリングループの一員として大切にする考え方、気持ち
熱意・誠意・多様性〈Passion. Integrity. Diversity.〉
※出所:https://www.kirinholdings.com/jp/profile/philosophy/
キリングループとしては、熱意・誠意・多様性を大切にして業務に取り組みます!!という宣誓ですね。
それぞれの違いは?
ミッション、バリューについては、多少ニュアンスの違いはありますが、どちらも「基本的な価値観」「考え方」として、長期的に組織の中に根差したい理念、考えという点では共通しています。
一方で、「ビジョン」については、理想の姿に近づくための戦略・作戦・勝ち方を描いたものです。
ですので、外的な環境の変化、組織内の内的環境変化に応じてビジョンも常にアップデートすることが必要な場面も多いです。
近年では特にデジタル化や環境対策にかかる社会の変化が早いため、見極めや見直しも重要になってきています。
図で解説
ミッション・ビジョン・バリューの関係性を図解しました。
これまでの内容の整理にご活用ください。
まとめ
いかがでしょうか?
ミッション、ビジョン、バリュー。それぞれ一度は聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
是非今回をきっかけに意味を正しく理解し、正しい用法で使い分けしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
渥美中小企業診断士事務所
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