MBOとOKRの違い
意味を正しく理解して使えていますか?
こんにちは。Office LOTUS 渥美中小企業診断士事務所代表の渥美です。
本日は、ビジネスマンなら絶対に押さえておきたい「MBOとOKRの違い」について解説します。
この解説を読んでいただければ、これまで曖昧だった言葉の理解が進みます。
サッと読めますので是非最後までお付き合いください。
明日から使えるビジネス知識~MBOとOKRの違い~
MBOとは?
MBOは、Management by Objectivesの略称で、日本語では「目標による管理手法」などと翻訳されています。
有名な経営学者であるピータードラッカーが提唱した人材マネジメント手法です。
余談になりますが、証券用語でMBOは「Management Buyout」。M&Aの手法の一つです。会社を経営する人が、金融支援を受け、自社株式や事業部門を買収し、会社から独立することを指したりします。
MBOと聞くと、難しく聞こえるかもしれませんが、既に、皆さんの会社でも実践されているかもしれません。
従業員の査定などをする際、「今期の目標到達度は〇〇%だったから、今回のあなたの査定は〇です。」など、もしこれに近いようなことをされているようでしたら、既にMBOに取り組まれていらっしゃるかもしれません。
MBOは、業績目標の達成に向けて、個人の人事評価と紐づけて使われることが多い手法で、自身で目標設定を行い、上席・上司とのコミュニケーションの場で利用されることが多いです。
OKRとは?
では、一方のOKRとは何でしょうか?
OKRは、「O」と「KR」に分かれます。
Objectives(意義・ゴール)と、Key Results(成果指標)の2つです。
Objectivesは、過去の延長戦にあるような目標(例えば売上〇〇万円など)ではなく、将来のありたい会社の理想像や目指す姿からの逆算で導出された目標であることが良いとされております。
そして、その目標に対して定量的かつ客観的に評価できる指標が、良い「KR」です。
<事例>
花王グループは、OKRを導入された企業様の代表格です。
https://www.kao.co.jp/employment/kcmk/sales/work/program/
(出所:花王グループWebサイト)
MBOとOKR、KPIって何が違うの??
ここまで聞いてもよくわからないな?という方っも、この表だけは見てくださいね。
MBOとOKRの違いについて、比較表としてまとめました。
まとめていくうちに、「KPI」とも近いところがあると思いましたので、一緒にKPIの特徴もまとめました。
レビュー頻度がどのくらいのスパンなのか、
使用場面は、一個人か、それとも部署、プロジェクト単位か、全社単位か、目標はムーンショット※型かルーフショット型か、で大別できますね。
(参考)ムーンショットとルーフショット(目標設定)
比較表の中で、一部「ムーンショット」と「ルーフショット」という言葉を使用しましたので、簡単に解説をいれます。
ムーンショットは、「ムーン」なので月。月に到達するような目標、ということです。
なかなか、普通に頑張っても、どこかのお金持ちでもない限り一般人は月には簡単にはたどり着きません。
そうです、そういった目標のことをムーンショットの目標といい、6割か、7割程度の到達率で御の字、というケースが多いです。
一方のルーフショットは「ルーフ」なので、屋根。家の屋根に届くような目標、ということです。
月に比べれば頑張れば届きそうですよね?
家の屋根=頑張れば届きそう、到達したい目標、という整理でOKだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
MBOは、人事評価の場面で用いることが多く、OKRは全社的に推し進めてい目標管理手法です。
MBOとOKR、KPI、KGIなど、似ているようで違う用語はたくさんありますね。
少しずつ、違いを理解して使い分けれると、明日の経営にも役立つと思います。
理解して、活用していきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
渥美中小企業診断士事務所
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