【ビジネスパーソン必見】「イシュー」が導く!?良質な課題解決~『イシューからはじめよ』読了備忘録~

"知的生産のシンプルな本質"
こんにちは、Office LOTUS あつみ中小企業診断士事務所代表の渥美です。
私は新卒で金融業界に入りましたので、社会人になって以降も「資格試験」のための勉強は割とこなしてきました。
ざっと思い返すと、
- 財務3級→財務2級
- 法務3級→法務2級
- 税務3級→税務2級
- 個人情報保護オフィサー
- コンプライアンス系の資格
- 脱炭素アドバイザー
- 秘書検定2級
- 販売士2級
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- Web解析士
- 金融IT検定
- 簿記3級
- FP3級→FP2級
- 中小企業診断士
こんな感じです。
興味があって、これから取得したいなーと思っている資格は、
- 行政書士
- 基本情報技術者試験
- 情報処理安全確保支援士
- 簿記2級
今の興味はこのあたり。
ただ、資格を取りたいだけじゃなく、自身のスキルアップの手段として資格取得をステップにしたい、そう考えています。
早速話が逸れてしまいましたが、何を言いたいかというと、
「これまでは資格試験の勉強ばかりだったけど、これからはアウトプットを意識した実践的なことを吸収したい」
と思っていまして、読書時間を増やそうとしています。
そんな中、先日一冊の本を読みましたので、皆さんにもお伝えしたい、かつ自分の備忘の意味で記録に残します。
- 毎日遅くまで仕事をしていて、生産性が低いなーと感じている人
- とりあえず、与えられた目の前の仕事に集中して取り組んでいる人
- 仕事の質を上げたい、と考えている人
そんな方に是非一読いただきたい内容になっています。
3分で読める内容になっていますので、是非最後までお付き合いください!

はじめに ー今回読んだ本の紹介ー
まず、改めて。
今回読んだ本はコチラ。
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
著者:安宅和人
出版社 : 英治出版 (2010/11/24)
発売日 : 2010/11/24
ページ数:248ページ
以下は、Amazonより引用抜粋。
- イシューからはじめると、やるべきことは100分の1になる!
- 発売から12年、時代が変わっても読者が増え続ける不朽の一冊
- 何よりも大切なのは、「一般常識を捨てる」ということ
発売から10年以上を経過し、50万部を突破した名著。
Amazonでの口コミ評価は4.5
楽天Booksでの評価は4.1 ※ともに2025年1月現在
大変人気のある一冊だと言えますね。
きっかけ ―何で、この本を読んだかー
ながら時間にYouTubeなどで「本要約チャンネル」を見る機会があるのですが、以前、そこで紹介されていたのが本著。
いつかは読んでみたいな、と思いつつ、要約どまりで読んでいませんでした。(二次情報ですね)
しかし、最近になって会社(本業)の従業員向けの貸し出し本棚に、この本があることを発見!
すぐに手に取りました。
中小企業診断士として、コンサルタントとして、会社員、ビジネスパーソンとして、
- 仕事の生産性を挙げたい
- 評価される仕事をして定時に終業したい
- クライアントに起きている本質的な問題解消、課題解決に寄与したい
こうした想いから一読をすることにしました。
結果的には大満足の読了感で、記憶にとどめるべく、記録をしています。
あらすじ ーネタバレしない程度にー
「イシューからはじめよ」目次
はじめに 優れた知的生産に共通すること
■序章 この本の考え方―脱「犬の道」
■第1章 イシュードリブン―「解く」前に「見極める」
■第2章 仮説ドリブン(1)──イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
■第3章 仮説ドリブン(2)──ストーリーを絵コンテにする
■第4章 アウトプットドリブン──実際の分析を進める
■第5章 メッセージドリブン──「伝えるもの」をまとめる
おわりに 「毎日の小さな成功」からはじめよう
目次は、このような形です。
私は、特に序章と第一章が印象的でした。
全体のストーリーとすると、以下の流れで話が進んでいきます。
- まず、生産性ってどういう意味かわかりますか?
- イシューとは
- 本質的な問いに対して解答をしないといけないですね
- そのためには論点を明確化して仮説を立てることが大事
- そこまでできたら、論理を構成してみよう
- 分析の方法や見せ方は様々ある
- 分析の際には一次情報を大切にしましょう
イシュー度と解の質。本著にも何度もでてきたキーワード。参考に図解したのが下図。

イシュー度が低いのに、解の質を高めようとする(左上の象限)と、それは「犬の道」と本著では表現されていました。
私、学生時代に少し野球をやっていたので、野球に例えますと、
「とにかくホームランを打つために、素振りを繰り返せ!」という指導。
これは、私の解釈では犬の道。
つまり「ダメイシュー」です。
なぜ打てないか?→こうだから。→じゃあ、素振り!
たしかに一理あるかもしれませんけど、それだけでホームランが打てるなら、
ボディービルダーをスカウトしましょって話になっちゃう。(↓下図参照)

(本著を参考に作成)
じゃあ、良いイシューとは?

(本著を参考に作成)
ホームランを打つには、パワーだけでなく、ボールとバットを当てる力(ミート力)が必要です。
加えて、試合で力を発揮するには、メンタルも鍛える必要があるかもしれません。
どのようにすれば、ホームランを打てるか、ということを構造化し本質を捉える。
あ、構造化といえば、本著でも「MECE」についてとりあげられていました。
良いイシューを設定できれば、解の質を高めることによって、早期の課題解決に繋がります。
私は、このような理解をしました。
あとは、人に説明するときには論点をストーリー構成にして、わかりやすいように情報を可視化することも大切。
また、
「あのバットが凄く良いらしい」
というような、所謂「二次情報」(他人から聞いたり、本を読んだり動画を見たりして仕入れた情報のこと)に踊らされるのではなく、
実際にスポーツショップに行ってみて、試打させてもらって、自分とのフィーリングを確かめて買うことも重要(=一次情報を集める)と書かれています。
読了後に感じたこと ー感想などー
以下、感想と備忘メモ。
さすが生産性モンスターの安宅さんの書いた人気の本だな、これは、全ビジネスパーソンに読んでもらいたい、というのが率直な感想。
- 第1章の「イシュードリブン」が本著のハイライトで核心が詰まっている(もちろん、その他もいい内容ですが)
- イシューとは、知的生産活動の目的地
- 2つ以上の集団の間で決着のついていない問題、根本に関わるもしくは白黒がついていない問題を「イシュー」と呼ぶ
- バリューのある仕事をするには「イシュー度」と「解の質」の両方を磨く
- ただし、まずは「イシュー」から考えるべし
- つまり「何に対して答えを出す必要があるのか」を考える
- イシューを表現するときは、「~なのはなぜか?」(Why)ではなく、「Where」「How」「What」で表す
- つまり「どこを目指す?」や「何をするか?」や「どう進めるか?」という問い
- 100の問題があっても、今本当に取り組むべきイシューは2,3しかない
- かつその100の問題の中で解決できるものは1つほどしかない
- 限界まで体力を削って働く「レイバラー的」思考ではなく、プロフェッショナルであれ
- 良いイシューの見極めは誰もが「答えをだすべき」と思っていても手が付けられていないような問題
- イシューが定まったら、構造化して仮説を立てる
- 情報の集めすぎは逆効果になることもある
- 一次情報を大切に
- 空(事実)・雨(仮説・解釈)・傘(行動)
- MECE・ロジックツリー

おわりに
200ページちょっと、そこまで厚い本ではなく、内容も理解がしやすいので、さらっと読めます。
やはり要点だけみるよりも、実際に読んでみるのでは理解も違います。
どうですか?
読んでみたくなりましたか?
是非、みなさんもオススメの本を教えてください!
※ここでの記載事項はすべて個人の感想です。
渥美中小企業診断士事務所
ホームページ: https://atsumi-consulting.com/
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